絵本『まじょのすいぞくかん』ツッコミ入れたら佐々木マキさんの思うつぼ【書評20】

絵本

こんにちは、管理人のひかるです。

今日ご紹介するのは、絵本です。

絵本ってこどもが夢中になるものですが、おとなが思わず笑ってしまう絵本もあります。

佐々木マキさんの『まじょのすいぞくかん』

おとなが楽しめるというよりも、「子どもにはそのユーモアはわからんやろ(笑)」というのが率直な感想です。

ぜひお子さんとご一緒に笑ってください!

『まじょのすいぞくかん』はこんな本

作者は、絵本作家・イラストレーターの佐々木マキさん。

村上春樹さんの本のイラストなども描かれています。

※佐々木マキさん・村上春樹さんの共著絵本『羊男のクリスマス』のレビューはこちら↓

『まじょのすいぞくかん』の主人公は、女の子と犬。

女の子と犬が森で遊んでいると、以前はなかったはずの水族館が立っています。

不思議に思った女の子の問いかけに、犬が答えます。

「うん。ただの はらっぱだったよ」

『まじょのすいぞくかん』より引用

うちの当時6歳の娘は「いぬ、しゃべった!」と驚いていました(笑)

その後のあらすじはこんな感じ↓

女の子と犬が、水族館の中に入ると、「アマゾンのはんぎょじん」など見たことのない生き物が展示されています。水槽の中から助けを求める声を聞いた女の子と犬は、水槽の水を抜きます。すると、展示されていた不思議な動物たちは、元の姿に戻って森へ帰っていきます。「チョウチンアンコウクマ」に変えられていた熊にいると、悪い魔女につかまったとのこと。そこに、その魔女が帰ってきて、女の子と犬は大ピンチ!

というお話。

手に汗握る展開(?)ですが、佐々木マキのイラストがゆる~いので、あまり緊張感はありません。

怖がりで『千と千尋の神隠し』も見られない娘も、リラックスして読み聞かせを楽しんでいました。

おとなが笑える『まじょのすいぞくかん』のユーモア

『まじょのすいぞくかん』は子どもだけでなく、おとなも楽しめる絵本です。

むしろ、おとなじゃないと笑えないユーモアがちりばめられています。

管理人ひかる
管理人ひかる

佐々木マキさんは、明らかにおとなを笑わそうとしています

しかも、しっかりと伏線を回収するストーリーテリング

少々ネタバレになりますが、くすくすor爆笑ポイントをまとめておきます。

床に落ちていたハガキ

女の子と犬が、水族館に入ると、床にハガキが落ちています。

ハガキの内容は、佐々木マキさんのイラストとして描かれています。

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『まじょのすいぞくかん』より引用

子どもには、わからんって(笑)

でも、この何気ないハガキが、伏線になっていたとは…

外出から帰ってきた魔女

女の子と犬が、助けを求める動物たちを水槽から助け出したところで、魔女が帰ってきます。

その魔女の手には、買い物袋が握られています。

管理人ひかる
管理人ひかる

バーゲン行っとったんかい!

子どもに読み聞かせながら、ついついツッコミを入れてしまいました。

元の姿に戻る呪文

魔女の罠にはまった女の子と犬が、魔法の水で魚に変えられてしまいます。

ただ、ひょんなことから魔女も魔法の水の中に入ってしまい、イカになってしまいます。

イカになった魔女は、元の姿に戻る呪文をしぶしぶ唱えます。

ラプンテ
ラプンテ
ポッシノタブー
コボマカ!

『まじょのすいぞくかん』より引用

「なんや?この呪文…」と不思議に思っていましたが、逆さまから読んでみると…。

不思議なもので、親が爆笑していると、子どもも楽しくなってくるようで、

お父さん、この本おもろいなぁ

と感心しておりました。

「アマゾンのはんぎょじん」の正体

魔女が呪文を唱えたことで魔法が解けて、女の子と犬も元の姿に戻れました。

そして、もう一人、展示されていた「アマゾンのはんぎょじん」も元の姿に戻りました。

「ありがたい、たすかった!」と、ゆうびんやさんがいった。
「はがきを とどけにきたら、いきなり、はんぎょじんに されちゃったんだもの。では、しつれい。はいたつの つづきが ありますもので」

そう、「アマゾンのはんぎょじん」の正体は、バーゲンセールのハガキを魔女に届けた郵便配達員だったのです。

見事な伏線回収でした。

管理人ひかる
管理人ひかる

何事もなかったかのように、配達を再開するんかい!

まとめ:絵本『まじょのすいぞくかん』ツッコミ入れたら佐々木マキさんの思うつぼ

ストーリーもイラストも、ユーモアたっぷりで、ついついツッコミを入れたくなります。

きっと佐々木マキさんの思うつぼです。

絵本の読み聞かせって、子どもよりも大人の方が眠たくなることありますよね…

でも、『まじょのすいぞくかん』はおとなが楽しく読み聞かせすることができました。

親が笑っていると、子どもにも「楽しい」は伝わります

ちょっと不思議は読み聞かせ経験でした。

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