こんにちは、管理人のひかるです。
今日ご紹介するのは、絵本です。
絵本ってこどもが夢中になるものですが、おとなが思わず笑ってしまう絵本もあります。
佐々木マキさんの『まじょのすいぞくかん』
おとなが楽しめるというよりも、「子どもにはそのユーモアはわからんやろ(笑)」というのが率直な感想です。
ぜひお子さんとご一緒に笑ってください!
『まじょのすいぞくかん』はこんな本
作者は、絵本作家・イラストレーターの佐々木マキさん。
村上春樹さんの本のイラストなども描かれています。
※佐々木マキさん・村上春樹さんの共著絵本『羊男のクリスマス』のレビューはこちら↓
『まじょのすいぞくかん』の主人公は、女の子と犬。
女の子と犬が森で遊んでいると、以前はなかったはずの水族館が立っています。
不思議に思った女の子の問いかけに、犬が答えます。
「うん。ただの はらっぱだったよ」
『まじょのすいぞくかん』より引用
うちの当時6歳の娘は「いぬ、しゃべった!」と驚いていました(笑)
その後のあらすじはこんな感じ↓
女の子と犬が、水族館の中に入ると、「アマゾンのはんぎょじん」など見たことのない生き物が展示されています。水槽の中から助けを求める声を聞いた女の子と犬は、水槽の水を抜きます。すると、展示されていた不思議な動物たちは、元の姿に戻って森へ帰っていきます。「チョウチンアンコウクマ」に変えられていた熊にいると、悪い魔女につかまったとのこと。そこに、その魔女が帰ってきて、女の子と犬は大ピンチ!
というお話。
手に汗握る展開(?)ですが、佐々木マキのイラストがゆる~いので、あまり緊張感はありません。
怖がりで『千と千尋の神隠し』も見られない娘も、リラックスして読み聞かせを楽しんでいました。
おとなが笑える『まじょのすいぞくかん』のユーモア
『まじょのすいぞくかん』は子どもだけでなく、おとなも楽しめる絵本です。
むしろ、おとなじゃないと笑えないユーモアがちりばめられています。

佐々木マキさんは、明らかにおとなを笑わそうとしています
しかも、しっかりと伏線を回収するストーリーテリング!
少々ネタバレになりますが、くすくすor爆笑ポイントをまとめておきます。
床に落ちていたハガキ
女の子と犬が、水族館に入ると、床にハガキが落ちています。
ハガキの内容は、佐々木マキさんのイラストとして描かれています。
バーゲンSALE!
『まじょのすいぞくかん』より引用
40%50%OFF!
子どもには、わからんって(笑)
でも、この何気ないハガキが、伏線になっていたとは…
外出から帰ってきた魔女
女の子と犬が、助けを求める動物たちを水槽から助け出したところで、魔女が帰ってきます。
その魔女の手には、買い物袋が握られています。

バーゲン行っとったんかい!
子どもに読み聞かせながら、ついついツッコミを入れてしまいました。
元の姿に戻る呪文
魔女の罠にはまった女の子と犬が、魔法の水で魚に変えられてしまいます。
ただ、ひょんなことから魔女も魔法の水の中に入ってしまい、イカになってしまいます。
イカになった魔女は、元の姿に戻る呪文をしぶしぶ唱えます。
ラプンテ
『まじょのすいぞくかん』より引用
ラプンテ
ポッシノタブー
コボマカ!
「なんや?この呪文…」と不思議に思っていましたが、逆さまから読んでみると…。
不思議なもので、親が爆笑していると、子どもも楽しくなってくるようで、

お父さん、この本おもろいなぁ
と感心しておりました。
「アマゾンのはんぎょじん」の正体
魔女が呪文を唱えたことで魔法が解けて、女の子と犬も元の姿に戻れました。
そして、もう一人、展示されていた「アマゾンのはんぎょじん」も元の姿に戻りました。
「ありがたい、たすかった!」と、ゆうびんやさんがいった。
「はがきを とどけにきたら、いきなり、はんぎょじんに されちゃったんだもの。では、しつれい。はいたつの つづきが ありますもので」
そう、「アマゾンのはんぎょじん」の正体は、バーゲンセールのハガキを魔女に届けた郵便配達員だったのです。
見事な伏線回収でした。

何事もなかったかのように、配達を再開するんかい!
まとめ:絵本『まじょのすいぞくかん』ツッコミ入れたら佐々木マキさんの思うつぼ
ストーリーもイラストも、ユーモアたっぷりで、ついついツッコミを入れたくなります。
きっと佐々木マキさんの思うつぼです。
絵本の読み聞かせって、子どもよりも大人の方が眠たくなることありますよね…
でも、『まじょのすいぞくかん』はおとなが楽しく読み聞かせすることができました。
親が笑っていると、子どもにも「楽しい」は伝わります。
ちょっと不思議は読み聞かせ経験でした。



