こんにちは、管理人ひかるです。
以前紹介した『最短で収益を得るためのGoogleアドセンス攻略ガイドブック』は、Google AdSense初心者向けの入門書でした。
※そのブックレビューはこちらです↓
今回紹介するのは、かなり本格的な内容に踏み込んだ本です。
『GoogleAdSenseマネタイズの教科書』
です。
ブログを運営しながら、勉強のつもりで読んでみたのですが、

レベル高ぇ!
というのが正直な感想です。
初心者の頃に読んでたら、心が折れてたかも(笑)
ですので、
- ブログ運営に慣れてきた中級者
- すでにアドセンスに合格している人
- アドセンスの収益で行き詰っている人
におすすめの本です!
『Google AdSense マネタイズの教科書』はこんな本
この本では、アドセンスの審査の通過のコツや、アフィリエイトとは何か、というような基本的な内容は書かれていません。
『Google AdSense マネタイズの教科書』は、
- オーソリティーサイトになる方法
- 10年先も安定して稼ぎ続ける方法
を目指して執筆されています。
この本を書いているのは、セミナー講師の経験があるアフィリエイターや、元GoogleのAdSenseチームにいた人など、プロフェッショナルな方々です。
以前、紹介した『ブログ飯』を書かれた染谷昌利さんも監修として参加されています。
※『ブログ飯』のレビュー記事はこちらです↓
「オーソリティーサイト」というのは、特定のジャンルで読者から信用されているサイトのことです。
流行りすたりに左右されず、長く収益が得られるサイトであり続けるために、
『Google AdSense マネタイズの教科書』より引用
- 長期間アクセスが集まり続ける「テーマ」の選び方
- アクセス数を安定させる「SEO戦略」
- 読者にも検索エンジンにも好まれる「サイト構築法」
- 稼ぎ続けるための「AdSense」の運用方法
- 「オーソリティーサイト」になって信頼と権威を積み重ねよう
- 10年先も安定して稼ぐために
という目次・章立てになっています。
正直、コンピューターの知識に疎い私には、レベルが高い内容です…
読んだものの、すべての知識・テクニックを使いこなせてはいません…
そんな私が『Google AdSense マネタイズの教科書』から、学んだこと、実践したことを書評&備忘録がわりにまとめておきます。
『Google AdSense マネタイズの教科書』のインプット2つ
たくさん学びがあったのですが、とりあえず頭に刻んだのはこの2つです。
- トレンドを狙わない
- 特定のジャンルのオーソリティーになれ
ということです。
トレンドを狙わない
アフィリエイトといえば、売れる商品・サービスを紹介するのが定番です。
でも、企業がアフィリエイトから撤退したり、提携解除されたりすると、記事の修正や広告の変更・削除をしなければなりません。
つまり、「成果報酬型」のアフィリエイトは、管理が大変で、個人ブロガーがするには限界があります。

アフィリエイト=不労所得と思ってたけど、ちゃうねんな
一方、アドセンスは、ブログの広告を見てもらえたら収益が発生するインプレッション型です(かつてはクリック課金型)。
広告はサイトのジャンルや、読者の興味によって自動で配信されます。
ですので、アドセンスは広告を一度貼ってしまえば、記事を書くことに集中することができます。
そのために、テーマ選びが重要だと、この本では書かれています。
10年先も生き残るために、放置した状態でも安定したアクセスが集められるテーマを選ぶことが重要です。(中略)情報に流行り廃りがなく、古くならないテーマを選びアクセスを積み重ねていくことが重要なのです。
『Google AdSense マネタイズの教科書』より引用
「検索の需要があり、アフィリエイトの商品・サービスがあるジャンルを選ばないと!」と考えていた私には目からうろこでした…
例えば、歴史の解説サイトを作れば、歴史が大きく変わることはないですから、流行りも廃りもありません。
しかも、歴史を学びたい人には、一定の需要があり、アクセス数も安定するはずです。
確かに私のサイト『プロ家庭教師ひかるの教室』でも、「勉強法」がテーマの記事は安定して読まれています。

微々たるアクセス数やけど
成果報酬型アフィリエイトと、Google AdSenseとでは、ブログの作り方が違うんだ!と知れたことは大きな収穫でした。
特定のジャンルのオーソリティーになれ
『Google AdSense マネタイズの教科書』のコンセプトは、「オーソリティーサイトになる」ということでした。
読者にも検索エンジンからも信頼されて権威(=オーソリティー)があるサイトなら、長く収益を上げ続けることができます。
では、どうすれば「オーソリティーサイト」になれるのかというと、
選んだテーマについて誰にも負けないほどの知識を身につけるつもりで、徹底的に勉強しましょう。サイトを作りはじめるまでに、そのテーマで1冊の本を書けるほどの知識と経験が身についていれば完璧です。
『Google AdSense マネタイズの教科書』より引用
そう、勉強です(笑)
楽して稼ぐ方法なんて、ないですね。
その分野のオーソリティーになるには、知識をつけて専門家になるしかないんです!

ハードル高えぇ!
と感じますが、ブロガーのヒトデさんは、このブログでも以前紹介した『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』という本で、次のように書かれています。
「自分が他の人より有利な点で戦う」ということです。過去に実務経験があったり、難しい資格を持っていたり、あるいはそれがすごく好きで情熱が注げる。そんなジャンルがあれば最高です。(中略)
『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』より引用
つまり、まずは自分の得意なジャンルで戦おうということです。
自分の得意な分野なら知識が豊富ですし、関連したことを勉強するときにも負担は少ないですね。
詳しくないジャンルや苦手な分野を、いちから勉強するのはさすがにキツイわ…
『Google AdSense マネタイズの教科書』からアウトプット3つ
次に、この本を読んで、私が実際にアウトプットしたことをまとめておきます。
どんな内容をインプット・アウトプットするかは、人によって違います。
でも、「この本を読んでみようかな」と考えているかたの参考になれば幸いです。
- ハイブリッド構造でサイトを作る
- 自動広告をONにするかOFFにするか
- 複数サイトでリスク分散せよ
という3点が、私が行動に移した内容です。
ハイブリッド構造でサイトを作る
「ハイブリッド構造」というのは、この本が提唱するSEOに強いサイトの構成のことです。
いつくかのサイト構造のいいとこ取りをした構造です。
ハイブリッド構造では、検索数が多いキーワードを設定したまとめページ(カテゴリーページ)を作り、まとめページ(カテゴリーページ)のメインキーワードを含ませた下層記事ページから大量にリンクを送っていきます。
『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』より引用
つまり、具体的な1つ1つの記事を、まとめ記事にリンクさせ、階層を作るということです。
たとえば、日本の空港についてまとめたサイトを作りたい場合には、各地方のまとめページに、各空港についての個別記事のリンクを貼る感じでしょうか。
こうすることで、検索エンジンは「たくさんの個別記事からリンクが張られている『まとめ記事A』は重要な内容なんだな」と判断してくれるとのこと。
「なるほど!」と思って、『タラレバヤラネバ』という2つ目のサイトで、サイト構造を意識してみました。
すると、1つ目のサイト『プロ家庭教師ひかるの教室』よりも、スッキリした構成で作ることができました。
でも、収益は上がらない…
よく考えてみたら、「検索数が多いキーワードを設定したまとめページ」を作ることが大前提なのに、「塾講師・家庭教師の働き方」というニッチ過ぎるキーワードでサイトを作ってしまっていました…

時すでに遅し!
強引にまとめると、行き当たりばったりではなく、サイトの構造を決めてから作ろうぜ!ということですね。
自動広告をONにするかOFFにするか
Googleさんの膨大なデータを元に、アドセンスで最も収益が上がるって判断した場所に広告を配信してくれるのがGoogle AdSenseの「自動広告」です。
ブログやってますが、ウェブサイトに関する知識に疎いので、広告の貼り方とかいまいちわかっていませんでした(恥)。
だから、アドセンスの自動広告をオンにしていました。
確かに、ジャンルの繁忙期や、クリック課金型からインプレッション型に移行した時期には、けっこう収益が上がりました。
でも、自動広告ってまだまだ意図しない場所に表示されてしまいます…
この本のChapter4を担当された元Googleの石田健介さんは、次のように書かれています。
AdSenseの自動広告はまだリリースされたばかりであり、発展途上の段階にあると考えられます。
『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』より引用
やっぱりそうなのね…
特に私が悩んでいたのが、アンカー広告と全画面広告です。
スクロールしてもついてくるのがアンカー広告で、いきなり広告に切り替わっちゃうのが全画面広告です。
自分自身がいろんなサイトの記事を読んでいて「ジャマやな…」と感じていたものが、自分のブログにも表示されるんですよね…
アンカー広告と全画面広告について、さきほどの石田さんはこのように書かれています。
あくまで個人的な感想ですが、Googleっぽくないプロダクトだなと感じていました。(中略)これらのプロダクトは、既存のディスプレイ広告と比較すると、インターネットユーザーのサイト閲覧体験を妨げがちなものです。(中略)
『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』より引用
ユーザーエクスペリエンスを重視するサイト運営者はOFFにして、収益重視のサイト運営者はONにして自動広告を利用するのがいいでしょう。
やっぱりそうなんか…
ということで、私は自動広告自体をオフにして、「ここならジャマにならへんかな」という場所にアドセンス広告を貼るようにしました。
これから自動広告の精度がもっと上がってくる時代が来るかもしれません。
そのときには、また自動広告にお任せしてもええかなと思っています。
複数サイトでリスク分散せよ
どんなことにも言えることですが、1つのものだけに頼ってしまうと、そこが崩れたときにすべてを失ってしまいます。
私自身、個人事業主なので、できるだけリスク分散を意識してプロ家庭教師の仕事をしています。
サイト運営でも同様で、リスク分散が大切だとこの本に書かれています。
1つのサイトが成功しても手を休めることなく、次々とサイトを作ることがAdSenseで収益を安定させる上では非常に大切です。私は現在、AdSense向けのサイトを8つ、同時に運営しています。約2年で1つのサイトを作ってきた計算になります。
『「ゆる副業」のはじめかたアフィリエイトブログ』より引用
8つ同時だとっ!
流行り廃りのないテーマで、ハイブリッド構造のサイトを作ってしまえば、メンテナンスが必要ないから、サイト数が増えても問題ないらしい…
まあ、8つ同時は無理でも、ちょっとずつブログを増やしていくのはリスクヘッジになります。
記事を書くこと自体は好きなので、こうして複数のブログを作っていこうと思います。
まとめ:『GoogleAdSenseマネタイズの教科書』レベル高ぇ!【書評4】
めっちゃ勉強になりますが、レベルが高い…
書かれていることをなかなか実践できていないのが現状です。

実践できてたら、もっとええサイトできてるやん
経験値が上がってきたら、できることも少しずつ増えてくるはず!
そう言い聞かせて、定期的に読み返して、サイトに関する考え方・テクニックを学んでいます。
- ブログ運営に慣れてきた中級者
- すでにアドセンスに合格している人
- アドセンスの収益で行き詰っている人
には、読みごたえがある本です。