こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
「書く」って難しいですよね…
元塾講師・プロ家庭教師としてホワイトボードを書いているときと、ブログで書評を書いているときとでは、やっぱり「書き方」が違います。
WEBにはWEBならではの書き方が必要です。
今回紹介するのは、サイトでの文章の書き方を学べる本、
『沈黙のWebライティング —Webマーケター ボーンの激闘—』
です。
ブログの書き方について調べてしたときに、この本がおすすめされているのを見て購入しました。
読んでみた率直な感想は、

ギャグアクション漫画と思ったら、優秀なライティング教科書やった
です!
『沈黙のWebライティング』はこんな本
『沈黙のWebライティング』を一言でまとめると、
RPG風ふきだしとストーリーで学べるWebライティングの教科書
です。
ネットで注文して梱包を開けてみて、まずビックリしたのが本の分厚さです。
しっかりした紙質で600ページ以上もあり、国語辞典くらい厚い!
Amazonの商品ページには、こんなあらすじが書かれています。
【あらすじ】
『沈黙のWebライティング』Amazon商品ページより引用
須原にある温泉旅館「みやび屋」。
若女将である宮本サツキが切り盛りしているが、
Web集客が振るわず、経営の危機を迎えていた。
やがて、みやび屋にひとりの男が来訪する。
男の名は「ボーン・片桐」。
重さ39.9kgのノートPCを操る謎の男の目的とは一体……! ?
いま、みやび屋のWebライティングを巡る激闘が始まる!
けっこう前に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』って流行りましたよね。
女子マネージャーが高校野球部を鍛え直すストーリーを通して、ドラッカーの『マネジメント』を学べるという本でした。
ビジネス書っぽくないラノベ風のイラストも新鮮でした。

『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』よりタイトル長いやん
「なるほど、『もしドラみたいに』ストーリー形式でウェブライティングを学ぶんやな」と思って、読み始めてみてさらにビックリしました。
なんと昔のRPG風のふきだしとイラストで、ストーリーが進行していきます。
しかも、最終的には「Webライティング、関係ないやん!」ってツッコミを入れたくなるような『北斗の拳』並みのバトルが繰り広げられます。
600ページ以上の分厚い本でしたが、漫画を読んでいる気分で読み進められます。
でも、内容がスカスカなのかというと、そういうわけではありません。
章末に、主人公ボーン・片桐の恋人、ヴェロニカ先生の「特別講義」が収録されています。
『沈黙のWebライティング』より引用
- SEOを意識したコンテンツを作るカギ
- 「USP」を最大限に活かすコンテンツ
- わかりやすい文章を書くためのポイント
- 論理的思考をSEOに結び付ける
- オウンドメディアに必要なSEO思考
- SEOに強いライターの育成法
- バズにつながるコンテンツ作成のコツ
というかなり本格的な内容です。
いったんストーリーを読み終わった後、この「ヴェロニカ先生の特別講義」を中心に何度か読み返しています。
道半ばですが「読まれる記事・サイト」にできたらと思っています。
『沈黙のWebライティング』はこんな人におすすめ
実際に読んでみて、この本がどんな人に向いているのかというと、
- Webライティングを初めて学ぶ人
- ブログの書き方に悩んでいる人
- アクセス数が上がらず悩んでいる人
の3タイプだと感じました。
実際に読んでみないと、この本の真剣さとふざけっぷりは伝わらないと思いますが(笑)
Webライティングを初めて学ぶ人
さきほど『もしドラ』を例に挙げましたが、イラスト中心のストーリーを通してライティングのスキルを学べます。
「ガチガチの解説書だと読むのがしんどい…」という人でも、それほど抵抗なく読めると思います。

分厚い(600ページ以上)ので、持ち運びには不便!
著者は松尾茂起さんという方で、Webコンテンツを作ったり、Webマーケティング支援をされたりしています。
RPG風のふきだしとイラストというこの本のスタイルも、Webライティングのテクニックの1つです。
「かわりやすい文章を書くためのポイント」で、ヴェロニカ先生に次のように語らせています。
「紙という平面に描かれた空想の世界を、いかに魅力的に伝えるか?」という視点で、たくさんのマンガ家がさまざまなわかりやすい表現を試みてきました。(中略)そんなマンガのノウハウを、Webコンテンツで使わない理由はありません。たとえば、「沈黙のWebライティング」のストーリーは「会話調」と呼ばれる演出を用いています。
『沈黙のWebライティング』より引用
「ヴェロニカ先生の特別講義」がわかりやすいとはいえ、特別講義だけの解説書だけだと、やっぱり読むのがしんどいという人は多いでしょう。
イラストや会話調でストーリーが進むからこそ、腑に落ちやすいのでしょう。
私はこの本を読んでから、ブログで「吹きだし」を使うようになりました。

「吹きだし」のムダづかいも多いけど!
ブログの書き方に悩んでいる人
初めてWebライティングを学ぶ人だけでなく、実際にブログ・サイトを運営している人にもおすすめです。
というよりも、実際に記事を書いているからこそ、悩みが出てきます。
たとえば、記事にどんなタイトルを付けたらいいのか悩みますよね…
『沈黙のWebライティング』では、「タイトルに重要な3つの要素」が書かれています。
『沈黙のWebライティング』より引用
- ユーティリティ要素を意識する
- そのページから得られるベネフィット(恩恵)をハッキリ見せる
- 感情フレーズを頭に付ける
タイトルを見た人に、いかに読みたい気持ちにさせるかが重要です。
さらに、「タイトルに重要な10パターンの演出」も具体例とともにまとめられています。
私みたい素人が使うと、うさんくさいタイトルになってしまいがちですが(笑)確かについついクリック・タップしたくなるタイトルの付け方です。
私は『プロ家庭教師ひかるの教室』というサイトを運営していますが、この本を読んでタイトルを工夫したことがあります。
「【保存版】中学生の勉強法まとめ!高校受験までのロードマップ」というタイトルは「網羅性」や「行動提案」を入れ込みました。

アクセス数は少ないけど…
アクセス数が上がらず困っている人
また、アクセスが上がらず困っている人も、読んでみる価値はあります。
自分のサイトに「何が足りていないか」を確認しながら読むことができます。
たとえば、「推測意図を推測する方法」は次のように書かれています。
『沈黙のWebライティング』より引用
- 「Googleキーワードプランナー」を使い、関連キーワードをチェックする
- 「Yahoo!知恵袋」や「OKWAVE」などのQ&Aサイトで、該当キーワードに関するQ&Aをチェックする
- 「NAVERまとめ」などのキュレーションサイトで、閲覧数の多い「まとめ」をチェックする
- Googleでキーワードを検索し、検索結果上位10位までのページを分析する
「検索意図」というのは、「なんで検索したか?」という目的のことですね。
私はそれまできちんと検索意図を調べていませんでした。
書きたいことを書き散らして、検索する人がなぜ検索しようとしているのかまで深堀りしてなかったんですね…
この本を読んで、「何が足りていないか」を自覚することができました。

今はもうNAVERまとめは終了しています
実戦的な内容が書かれているので、すべてを実践するのは難しいです。
プロが使っているテクニックを、すぐにマスターできるわけないですよね。
ただ、本を読んで、1つでも2つでも身につけられること、使えることが見つかればありがたいと思うようにしています。
まとめ:『沈黙のWebライティング』RPG風ふきだし&物語で学べる入門書【書評6】
今回はちょっと変わった、Webライティングの入門書を紹介しました。
記事を読んでもらうためには、ウェブにはウェブの書き方があります。
「文章を書くのが得意!」という人も、Webの文章にフォーカスしたライティング技術を学ぶことができます。
- Webライティングを初めて学ぶ人
- ブログの書き方に悩んでいる人
- アクセス数が上がらず悩んでいる人
という人の、Webライティングの教科書としておすすめです!