こんにちは、管理人のひかるです。

本を読むメリットって何なん?
メリットがあれば読みたいわ
と思っている人も多いのではないでしょうか?
私は高校卒業までほとんど本を読んだことのない人間でしたが、大学時代に1日1冊を目標に読書をし始めました。
社会人になってからは、そんなペースでは読み続けられていませんが、元塾講師・現プロ家庭教師という仕事柄もあり、そこそこ本を読んでいます(読まざるを得ません)。
今回の記事では、
がわかります。
また、塾講師・家庭教師として担当してきた子どもたちに中には、読書家の子もたくさんいました。
読書好きの子たちの共通点も紹介します。
ぜひ読書のメリット&デメリットを知って、本に興味を持ってもらえたら幸いです!
本を読むメリット7つ

まず、読書するメリットを紹介していきます。
私が実感している本を読むメリットは、
- 語彙(ボキャブラリー)が増える
- 先人の知恵を借りられる
- 謙虚になれる
- いつでもどこでもフィクションの世界へ旅立てる
- 生涯の趣味になる
- デジタルデトックスできる
- 落ち着く
の7つです。
掘り下げてみていきましょう。
語彙(ボキャブラリー)が増える
本を読んでいると、たくさんの言葉に出会います。
日常生活ではあまり使わない言葉に触れることができます。
特に子どもにとっては、読書って「おとなが使う言葉」を知る絶好のチャンスですね。
たとえば、『零から0へ』(まはら三桃さん著)という小説には次のような言葉が出てきます。
『零から0へ』より引用
- いたたまれなくなって謝ると、木崎はやっと顔を上げた。
- 「よかったですか」すがるような声が出た。
- 自己嫌悪と劣等感にさいなまれたばかりではない。
- 設計などしなければよかったという思いがこみ上げて、やりきれなかった。
- もどかしい聡一の心中をおもんぱかるように、木崎は首を振った。
子どもって、おとなが思っている以上に言葉を知りません。
本を読むことで、言葉を身につけることができます。
そして、その言葉を理解することで、自分や他人の「自己嫌悪」や「劣等感」、「もどかしさ」といった感情も理解しやすくなるでしょう。

だからこそ『零から0へ』は、中学受験の読解問題でたくさん出題されています
おとなでも知らない言葉はたくさんあります。
本を読む中で「『人口に膾炙する』って何だっけ?」と、思えたらラッキーです。
文脈から意味を予想したり、スマホで意味を調べたりすることで、自分の中の言葉がまた1つ増えていきます。
大人になってからも、感動を表す表現が「ヤバい」「すごい」だかりだと、ちょっと寂しいですね。
私が以前担当した中学3年生は、受験勉強のスキマ時間に、村上春樹さんの『1Q84』を読んでいました。
やっぱりその子は、ボキャブラリーが豊富で国語も得意、最難関高校に合格していきました。
先人の知恵を借りられる
「読書=小説」というイメージが強いかもしれませんが、先人がノウハウをまとめてくれた「実用書」もあります。
本屋に行くと、仕事術、時間術、読書法、株式投資、英語の勉強法、などいろいろなテーマの実用書をがあります。
そんな実用書を読むことで、先人の知恵を借りることができます。
もし実用書がなければ、何かを学ぶときに、いちから開拓しなければなりません…

それは面倒くさいやん
本を読めば、先人が通ったルートを自分も歩けるので、効率的に学ぶことができます。
実業家の本田直之さんは、『レバレッジ・リーディング』という本の中で、次のように書かれています。
汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されているのです。(中略)他人の経験や知恵が詰まった本というのは、とんでもなく安価で、割安なものだということがわかってもらえるでしょう。
『レバレッジ・リーディング』より引用
私はブログをいくつか運営していますが、コンピューター関連に詳しいわけではありません。
ブラインドタッチはいまだにできませんし、コードってやつもわかりません。
でも、先人たちが書いてくれた本を読むことで、知識を学びながら、ブログを立ち上げ、運営することができています。
※私がブログを作るために読んだ本はこちらです↓
謙虚になれる
そういった先人の知恵を学ぶことで、上には上がいることを知ることができます。
「自分はまだまだなんやな…」と自分の未熟さを自覚して、謙虚になれます。
逆に本を読んでいないと、自分のやり方や自分の世界がすべてだと勘違いしてしまいます。

まあ、本を読んでいても、傲慢なヤツはいるけどな
いつでもどこでもフィクションの世界へ旅立てる
本を開けば、いつどこにいても、本の世界を旅することができます。
電車の中でも、ふとんの中でも、病院の待合でも、トイレの中でも!
マクドナルドでビッグマックを食べながら、マクドナルドを襲撃する短編『パン屋を襲う』(村上春樹さん著)を読むのも良し(笑)
※私のお気に入り『パン屋を襲う』レビュー記事はこちらです↓
でも、最近ではスマホさえあれば、いつでもどこでもドラマもアニメも映画も見られちゃいます。
ですので、本の優位性は薄れてしまったかもしれませんね…
生涯の趣味になる
読書は一生の趣味になります。
芸能人の「推し活」なんかは、その人が引退しちゃうと推せなくなってしまいます。
年を取って体力が落ちると、できないスポーツも出てくるでしょう。
でも、本を読むことは、年をとっても続けることができます。
むしろ若い頃よりも知識が増えているぶん、いろいろな本を楽しむことができるかも。

でも、老眼を自覚する今日この頃…
デジタルデトックスできる
最近は、スマホ中毒になっている人、多いですよね。
私もついついスマホを触ってしまいます…
そんな現代人に注目されているのが「デジタルデトックス」です。
デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みです。
DIGITAL DETOX JAPANより引用
スマホなどのデジタルデバイスから距離を置くには、別のことをするのが1番です。
スポーツをしたり、勉強したり、家事したり、おしゃべりしたり、寝たり…
本を読んでいる間は、本の世界に没入することができます。
通勤電車の中では、スマホを使っている人がほとんどです。
電車の中で動画やSNSを見るかわりに、本を読むことで、一定時間デジタルデトックスできます。
スマホは便利なツールですが、「スマホに疲れたかも…」という人は、本に置き換えることで、スマホと少し距離を置くことができるでしょう。

スマホで電子書籍を読んだら、デジタルデトックスにはなれへんな
落ち着く
現代人は忙しい毎日を送っていますよ、ほんと…
仕事、SNSチェック、家事、SNSチェック、育児、SNSチェック…

子どもが産まれたら、自分の時間はなかなか取れませんね…
そんな中でも、本を読んでいる時間だけは、自分だけの時間を過ごすことができます。
本を読んでいるときって、外の忙しい世界から抜け出しています。
読書している時間って、あっという間に過ぎるんですけど、集中して本を読むことで落ち着きます。
適度にスポーツをしたときみたいな、すっきりした気分になれます。
SNSをチェックして、慌ただしく最新情報をキャッチすることも大切かもしれません。
でも、スマホの時間を読書に置き換えるだけでも、デジタルデトックスも相まって、心穏やかに過ごすことができるかもしれません。
本を読むデメリット3つ

では、読書のデメリットは何でしょうか?
私が本を読んでいて感じるデメリットは…
- 本の世界にのめり込み過ぎる
- 肩がこる
- 本以外でインプットした方が効率がいいこともある
の3点です。
1つずつ紹介します。
本の世界にのめり込み過ぎる
小説を読んでいるときには、物語の世界に没入します。
まるで自分が本の世界にいるようで、ページをめくる手が止まりません。
すると、読書にのめり込み過ぎて、生活に支障をきたすことがあります。
などです。
眠れないから、ちょっと本を読むつもりが、気づいたらもう朝…
本の結末が衝撃的過ぎて、現実世界になかなか戻ってこられないこともあります。
まあ、デメリットとして書きましたが、それも読書の醍醐味かもしれません。

気が付いたら、知らない駅に電車が止まっていました…
肩がこる
読書するときは、同じ姿勢を続けるので肩が凝ります。
勉強もそうですが、同じ姿勢を保つのって、なかなか体力・筋力がいるものです。
最近は、オーディオブックが日本でも流行り出して、耳で本を「聴く」人も増えてきています。
オーディオブックなら、単純作業をしながら聞き流せるので、肩こりはマシかも。

整体師を困らせるほど肩こりです
本以外でインプットした方が効率がいいこともある
小説とは違って、ビジネス書などの実用書は、新しい知識をインプットするために読みます。
さきほど紹介した通り、先人の知恵を知れるのが読書のメリットでした。
でも、内容によっては、読書は効率の悪いインプット方法になります。
たとえば、ピアノの弾き方、筋トレの仕方、webサイトの作り方など、実際に手や体を動かさないといけないものに関しては、文字で読むよりも動画を見た方が理解しやすいでしょう。

百聞は一見に如かず
また、本人から直接話を聞ける講演会やセミナーは、話者の熱意が伝わってきます。
特別な体験なので、読書よりも記憶に残りやすいでしょう。
このように場合によっては、読書以外で知識をインプットした方が効率的なこともありますね。
まとめ:読書のメリット・デメリットを国語のプロ家庭教師が解説!
今回の記事では、読書のメリット・デメリットを解説しました。
私が本を読む人間なので、デメリットよりもメリットの方が多めにはなりました。
実際に本を読んでみないと実感できないことも多いですね。
メリットとデメリットを比較して、「本を読んでみてもいいかな」という人はぜひ気になる本を読んでみてください!
※読書をこれから始める人には、古本屋がおすすめですよ↓