こんにちは、管理人のひかるです。
今回レビューするのは、本ではなく手帳です。
でも、ただの手帳ではなく、セルフマネジメントによって「自信」を育てる手帳です。
原田隆史さん監修『目標達成ノート STAR PLANNNER』
本業でプロ家庭教師をしているのですが、手帳としてこの『スタープランナー』を使っています。
普通の手帳として使えるのはもちろん、今日1日を前向きに過ごし、将来に想いをはせるツールでもあります。
- ふつうの手帳に飽きた
- 手帳でセルフマネジメントしたい
- 前に進んでいる実感を得たい
- 目標を「見える化」したい
というかたにおすすめの手帳です!
『スタープランナー』はこんな手帳
監修者の原田隆史さんは、公立中学校の元教師で、学校で子どもたちが抱える問題に向き合っていました。
独自に作り出した「原田メソッド」で、陸上部を日本一に導いたそうです。
独立後は「原田メソッド」で、有名企業の研修や人材育成に取り組まれています。
そんな「原田メソッド」を進化させた「自立型セルフマネジメント」を取り入れた手帳が『目標達成ノート STAR PLANNNER』です。
この手帳をひとことでまとめると、
自分を律して自信を高める手帳
です。
ふつうの手帳のように、月間スケジュールや週間スケジュールもあります。
でも、ただの週間スケジュール表ではなく、
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
というように、その週のプランと振り返りを書けるスペースが用意されています。
また、習慣化したい「ルーティン行動」を書き込んでおき、実行できたらチェックできます。
意識的に行動してチェックをつけることで、だんだんと無意識で行動(習慣化)できるようになります。

めんどくさそうやな…
三日坊主になりそうやん
と感じる人も多いかもしれません。
「三日坊主」に対して、原田さんは次のように書かれています。
習慣形成が下手な子というのは、3日で挫折したら、4日目からはもうそこに手をつけません。けれども、上手な子は、たとえ挫折しても、たとえば6日目とか10日目あたりから、知らん顔してまた始めるのです。
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
つまり、一度挫折したら、そこで辞めてしまうのでなく、再開すればいいということです。
逆に挫折して辞めてしまうと「自分は三日坊主やな…」と、自分で思い込み、自己肯定感が下がってしまいます。
この『スタープランナー』はいつでも始められるように、月・日付があらかじめ印刷されていません。
自分で月・日付を書き込んで、いつでもリスタートすればOKですね。
また、「オープンウィンドウ64」という目標を見える化するシートが付属しています。
メジャーリーガー大谷翔平選手も使っていたという「マンダラチャート」です。

そして、目標を次々と実現する大谷翔平さん…
偉大過ぎます
真ん中にのマスに大目標を書き、その周りの8マスに、大目標を達成するための中目標を書きます。
さらに中目標の周りの8マスに、それぞれの中目標を達成するための小目標を書きます。
つまり、自分の人生における8×8=64の小目標を「見える化」することができます。
『スタープランナー』には、この「オープンウィンドウ64」が2種類ついています。
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
- 未来思考編
- 実践思考編
「未来思考編」には、人生全体の目標・ビジョンを書き出していきます。
例えば、仕事・健康・趣味・資産・家族・奉仕活動などです。
もう1枚の「実践思考編」では、「未来思考編」の小目標を達成するために、さらに具体的なミニ目標を64個書き出します。
たとえば、私はプロ家庭教師をしていますが、
<ミニ目標⑨> 中学校の説明会に参加して生の声を聞く | <ミニ目標①> 最新年度の最難関の入試問題を解く(灘・東大寺・洛南・甲陽・西大和・星光など) | <ミニ目標②> 各塾のカリキュラム・教材を調べる (浜・希・日能研・馬渕など) |
<ミニ目標⑦> 知り合いの講師と情報を共有する | <小目標> 中学受験の国語に精通する | <ミニ目標③> ①最難関国語の傾向・対策を考える |
<ミニ目標⑥> オリジナル教材を作成する | <ミニ目標⑤> 市販教材を知る | <ミニ目標④> ①②③のための時間・場所を確保する |
みたいな感じです。
かなり具体的に目標を細分化して落とし込み、行動しやすくなりますね。
他にも「スターシート」という目標達成ツールも付属しています。
私は「スターシート」までは使わず、スケジュールページと「オープンウィンドウ64」を使っています。
それだけでも、かなり自分の目標を見える化して、実行しやすくなります。
『目標達成ノート STAR PLANNER』のインプット
『スタープランナー』の中には、原田さんからのメッセージ・アドバイスがたくさん書かれています。
それを読むだけでも前向きな気持ちなれます。
原田さんの言葉の中で、私が心がけたいと思っていることを備忘録がわりに書いておきます。
- ヤル気は「未来」から生まれる
- 自信は日々高めていくもの
- 奉仕活動は自分のためでもある
の3つです。
ヤル気は「未来」から生まれる
「やらなければならないのに、やる気が持続しない…」と感じている人は多いですよね。
切羽詰まったら、誰もが尻に火がついて行動できます。
「切羽詰まった状態」なら行動が起こせるのは、目標まで一本道だからでしょう。
ということは、やる気が出ないのは、目標までの寄り道が多かったり、目標への道が見えていなかったりすることが原因だと言えます。
元気・やる気というものが、そもそもどこから生まれてくるかといえば、それは「未来設定」なのだということを知りました。自分の理想や夢など、なにかしらのゴールを設定してこそ、心のエネルギーが高まり、元気ややる気がみなぎっていく、というのです。
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
原田さんもこのように言っています。
私はプロ家庭教師をしていますが、「自走」できる子は、自分で目標設定ができています。
志望する学校に合格するためには、何をすればいいのかが見えています。
一方、親に「伴走」してもらわないといけない子は、自分で目標設定できていません。
「志望校は特にありません」という状態では、勉強へのモチベーションが上がらないのも当然ですね。

志望校が決まっていても、何をすべきか「見える化」は必要です
子どもたちだけではなく、おとなも同じではないでしょうか?
大人の場合には、すべきこと・やりたいことが見えているのに、ついつい日々の忙しさに流されてしまうということが多いですね…
電車の中で資格試験の勉強をしなければいけないけど、ついついスマホでSNSを追っかけてしまったり…
おとなも『スタープランナー』などで、目標を「見える化」して行動までを具体化しておきたいものです。
自信は日々高めていくもの
「自分で自分を信じる」って、めっちゃ難しいですよね。
『スタープランナー』で、原田さんは「自信」について次のように書かれています。
夢や目標に向かうエネルギーを持続させ、日誌をつけることで毎日少しずつ自信を高めていった子どもたちは、目標設定のプロセスで自分に課していたルーティンがすっかり習慣になったころ、ガラリと変わりました。
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
実際『スタープランナー』には、自信をつけるための工夫が凝らされています。
たとえば週間スケジュールには「今日のよかったこと、今日気づいたこと」という欄があり、その日・週の自信につながることを書き込めるようになっています。
また、「今日をもう一度やり直せるなら」という欄には、改善点を洗い出し、次の自信につなげられます。
この「今日をもう一度やり直せるなら」という視点はめっちゃ良いですね!
「反省」という言葉だと、どうしてもネガティブな印象になってしまいます。

イヤなことをは、振り返りたくないやん
私も、子どもたちを指導するときには、テスト結果が悪かったときの反省よりも、テスト結果が良かったときの振り返りをするようにしています。
テストでいい結果が出たときの要因を再現できれば、次のテストでも良い結果を出せる可能性が高くなりますね。
ついつい上手くいかなかったときに反省をしがちですが、上手くいったときにその原因を振り返っておくと好循環の乗れます。
はぁ…私も自信をつけて、ペーパードライバーを卒業しないと…
奉仕活動は自分のためでもある
「仕事、育児、家事、自分と家族が生きていくだけで手いっぱいや!」って思い、奉仕活動なんて全然できていません。
ただ、原田さんによると、奉仕活動は重要だそうです。
直接的努力だけでパフォーマンスをあげようとすると、多くの人は心身に不調をきたします。(中略)清掃・奉仕活動やエコ活動のような間接的努力は、いわゆる「ほっとする」「一服する」「我に返る」きっかけと時間を作ります。そうすると、私たちの体は、副交感神経優位になり、過緊張状態から解放されるのです。
『目標達成ノート STAR PLANNNER』より引用
つまり、「情けは人の為ならず」ってことでしょう。
誰かのために奉仕することは、巡り巡って、自分のためになるんですね。
確かに、塾講師をしていた20代の頃には、仕事中毒っぽい感じで生きていたせいか、30代になった瞬間に体調を崩しました。
何らかの奉仕活動をすることで、心と体にゆとりが生まれて、自分や家族に良い影響をもたらすのかもしれません。

とりあえず風呂とベランダの掃除をしよかな
まとめ:『目標達成ノートSTAR PLANNER』自信を育てる手帳【書評12】
今回は、本ではなく、特徴的な手帳をレビューしてみました。
私が数年前に購入して以降、ずっと書店に並んでいるので、使い続けている人も多いと思われます。
『スタープランナー』のツールすべてを使えなくてもいいと思います。
原田さんの言葉を読むだけでもモチベーションが上がりますし、月間・週間スケジュールだけでも有効活用できます。
私のように「オープンウィンドウ64」で目標をチャンクダウンするだけでも、けっこう行動に起こせますよ。
- ふつうの手帳に飽きた
- 手帳でセルフマネジメントしたい
- 前に進んでいる実感を得たい
- 目標を「見える化」したい
のおすすめです!
月・日付は自分で書き込む形式なので、いつでも使い始めることができます。