こんにちは、管理人のひかるです。
「読書=趣味」というイメージが強いです。
一方、今回の記事で紹介する、
本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』
では、「読書=投資」としてとらえます。
この本を読んだ、率直な感想は、

タイパを追求する現代人にぴったりやん
です。
におすすめの本です。
『レバレッジ・リーディング』はこんな本
「レバレッジ」というのは「てこ」のことです。
実業家である著者の本田直之さんは、小さな力で重いものを持ち上げる「てこ」のように、小さい労力で大きな結果を出すことをコンセプトに、何冊もビジネス書を書かれています。
その1冊が、年間400冊もの本を読む、本田さんの読書術をまとめた『レバレッジ・リーディング』です。
投資活動としてビジネス書を効率的に読んで、実際のビジネスで結果を出すための本
です。
ですので、「小説を大量に読みたい!」という人は、この本は参考になりません。
ビジネス書だからこそできる、本の読み方を紹介されています。
「レバレッジ・リーディング」の基本は「多読」です。
たくさんの本を効率的に読む(=投資)ことで、自分の中での知識・スキル(=資産)が増えていきます。
そのためには、1冊1冊をじっくり読んでいられません。
読み始める前にもう一度その本を読む目的を明確にしておくと、重要なところと、そうでないところの見極めがはっきりつくようになります。したがって、どうでもいいところは捨てることができるので、読むスピードが速くなります。そのうえで目的を意識しながら読むと、内容をよく吸収できるのです。
『レバレッジ・リーディング』より引用
つまり、答えを探しながら本を読み、それ以外のところは飛ばしてOKということです。

そんなことしたら、金を払ってるのに、もったいないやん
と思うかもしれません。
でも、本田さんは「読破」することを目的に本を読んでいません。
あくまでビジネスで利益を出す、つまり、投資活動として本をたくさん読んでいます。
汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されているのです。(中略)他人の経験や知恵が詰まった本というのは、とんでもなく安価で、割安なものだということがわかってもらえるでしょう。
『レバレッジ・リーディング』より引用
本田さんのこのマインドを理解した上で、「レバレッジ・リーディング」という読書法を学ぶことが大切だと思います。
本の読み方だけでなく、本を読む前後も大切だと、本田さんは語っています。
も解説されています。
本に書かれていることすべてをマネすることは難しいです。
「これは参考になるな」というノウハウを実践するだけでも、ビジネス書の読書が効率的になると思います。
気になるかたは、ぜひご一読ください!

本田さんはレバレッジを徹底されています
『レバレッジ・リーディング』からインプット&アウトプット
本田直之さんの多読の方法がくわしく書かれていますが、私が参考にしているポイントを備忘録がわりにまとめておきます。
『レバレッジ・リーディング』を読んで、インプット&アウトプットしたいことは、
- 本はボロボロになるまで使い倒す
- レバレッジメモを作る
- 読んだ内容は身につける&実践する
- 読書を生活の一部にする
の4点です。
本はボロボロになるまで使い倒す
私は大学生になるまで本をほとんど読んだことがなかったので、本への憧れがありました。
本を読むようになってからも「本=崇高なもの」と思い、汚すことに抵抗がありました。
でも、本田さんは、本なんて雑誌と同じだと言っています。
必要なところだけ読んだり、書き込んだり、切り抜いたりしてもOKってことです。
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。(中略)本はとにかく汚して、ボロボロにするべきです。汚くするのが、本に対する愛情の示し方です。
『レバレッジ・リーディング』より引用
本をきれいなまま保管することが、本を大切にするということではない。
「本を使い倒す=本を大切する」という本田さんの考え方は、私には新鮮でした。

本を使い倒すことで、本の値段の元を取るということ
『レバレッジ・リーディング』を読んでからは、アイディアが思いついたときなどは、本に直接書き込むようにしています。
レバレッジメモを作る
ただ、本の中に思いついたことを書き込むだけでは、読み終わって本を閉じたあと本棚に埋もれてしまいます。
せっかく読んで感銘を受けたはずなのに、時間がたったら忘れてしまいます。
そうならないために、本田直之さんは「レバレッジメモ」を作っているとのこと。
わたしは線を引いた部分をパソコンに打ち込んで、メモを作ります。(中略)それを常に持ち歩き、ちょっとしたすき間時間にパラパラめくって眺めることで頭の中に焼きつけていきます。(中略)本を読んでひらめいたアイデアや、その本に書かれたことを実践した結果なども、どんどん本に書き込んでしまいます。その書き込みもまた大事な財産ですから、パソコンに入れます。
『レバレッジ・リーディング』より引用
「レバレッジメモ」というのは、大事なところだけを抜粋した、自分だけのメモを作るということです。
一言一句、本の内容を書き写す必要はないとも、本田さんは書いています。
誰に見せるだけでもなく、復習するときに自分がわかればOKですね。
また、本田さんはパソコンで打ち込んでいますが、別に手書きでもいいそうです。
私もかつて本田さんをマネて、メモを書いていましたが、面倒になってやめてしまいましたが(笑)

日記とか筋トレとか続かんタイプやな
読んだ内容は身につける&実践する
本を読むこと自体やメモを作ることが、目的化してはいけません。
あくまで『レバレッジ・リーディング』の目的は、ビジネスでリターンを得ること。
ですので、本を読んでメモを作ったら、本に書かれている内容を身につけ、実践することが大切です。
メモを精読して重要なものを100見つけるより、実践できる1つを見つけるほうがはるかに効果的です。
『レバレッジ・リーディング』より引用
たとえば、ウェブサイトの作り方の本を読んだら(読みながら)、それを実践してサイトを作りますね。
レシピ本を買ったら、本を読みながら料理を作ります。
それと同じように、ビジネス書を読んだら、実際のビジネスで使ってみるということです。
逆に、読み通すことや、メモづくりが目的になってしまうと「自己満足」で終わってしまいます。

自己啓発本を読んで満足している時期が、私にもありましたよ…
読書を生活の一部にする
本田さんは1日に平均1~2冊、年間400冊くらいビジネス書を読んでいるそうです。
いきあたりばったりで「余った時間で本を読もう」と思っていたら、そんなには読めません。
きちんと読書の時間を確保しないと、多読は難しいです。
本田さんは読書を習慣化するためには、読書を生活の一部にするといいと書かれています。
より大事なのは生活のリズムに読書を組み込むことです。
『レバレッジ・リーディング』より引用
読書に限らず、勉強も筋トレも、生活の一部にすることによって、習慣化しやすくなりますね。
通勤中に本を読む、米が炊き上がるまで本を読むなど、すでに習慣になっていることとセットにすると続けやすいものです。

コスパ良いやん
一石二鳥やん
また、本田さんは『レバレッジ時間術』という本で、時間の「天引き」をおすすめしています。
時間割を決めて、読書の時間をあらかじめ確保しておく。
そうしないと、どうしても読書が後回しに後回しになってしまいます…
預金を積み立てるように、天引きするのが、確実に実行するコツとのこと。
まとめ:本田直之『レバレッジ・リーディング』多読という自己投資【書評19】
小説を読むときには使えないテクニックですが、ビジネス書を読むときには有効です。
実際、目的を持って本を読むことで、読書スピードが上がります。
私は「レビュー記事を書く」という目的を持って再読しましたが、かなりのスピードを読み終わることができました。
また、書評記事を書くことが「レバレッジメモ」がわりになり、私の外部メモリーとしてブログを活用しています。
におすすめの1冊です!